この記事を書いたひと
アイケン
山形市在住のアートディレクター/グラフィックデザイナー。生業の傍ら、ゆのはま100年編集室のライター業のためちょくちょく湯野浜に来ている。趣味は釣り(渓流と海)。海あり山あり温泉ありの鶴岡・湯野浜は釣りキチには堪らない場所です。
last update: 2024.04.26
今回は、鶴岡市のお隣、酒田市にある「土門拳記念館」に行ってきました。湯野浜から酒田市へは、北へ車で30分程度。湯野浜への観光がてら、ちょっとしたドライブにはちょうどよい距離です。
土門拳は、酒田市出身の日本を代表する写真家で、その名を冠した「土門拳賞」という日本写真界では有名な賞もあります。「土門拳賞」はよく、写真界の「直木賞」と呼ばれることもあります。(ちなみに写真界の「芥川賞」は、「木村伊兵衛写真賞」のことを指すことが多いです)
日本を代表する写真家の美術館だけあって、錚々たるメンツがこの館の設立に関わっています。まずは、館の建築・設計を担当した谷口吉生(たにぐち・よしお)。
建物の佇まいと醸し出す雰囲気に、館内に入る前からハッとさせられます。もちろん館内に入ってからもハッとさせられっぱなしです。個人的には、館内から外に広がる水面のアプローチがとても印象的でした。
入口にある銘板は、グラフィックデザイナー・亀倉雄策(かめくら・ゆうさく)によるもの。力強さと美しさを兼ね備えたデザインは、土門拳の写真作品にも通じるものがあります。グラフィックデザイナーの自分も思わず拝んでしまうくらいのオーラを発していました。ちなみに写真はありませんが、チケットのデザインも亀倉雄策の作だそうです。
館内から見える中庭の作庭は、草月流三代目家元の勅使河原宏(てしがはら・ひろし)。そして写真はありませんが、彫刻家・イサム・ノグチの彫刻作品なども設置されていて、土門拳の作品以外でも十分に楽しめる美術館です。
この日は、開館40周年の記念回顧展として「土門拳 ─肉眼を超えたレンズ─」、そして第42回土門拳賞受賞作品展が開催されていました。
2時間程度かけてじっくり写真を楽しんできました。
展示を楽しんだ後は、外の池の周りを散策。水面越しに見える建物の佇まいも、なんとも良い感じでした。
庄内には様々なアートスポットがあります。ゆのはま100年編集室でも今後、さまざまな庄内アートスポットを紹介していきたいと思います。
所在地:〒998-0055 山形県酒田市飯森山2-1(飯森山公園内)
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:年末年始、12月〜3月は月曜日(祝日の場合は翌日休館) ※4〜11月は無休、展示替臨時休館あり
web:http://www.domonken-kinenkan.jp/
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