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YUNOHAMA HYAKUNEN YUNOHAMA HYAKUNEN

last update: 2023.07.15

宿泊施設レポート「海辺のお宿 一久」
隅々まで気が配られたホスピタリティの高いホテル


今回は「海辺のお宿 一久」の宿泊リポートです。一久は、昭和18年創業で湯野浜温泉の旅館・ホテルの中では小さくコンパクトなホテルですが、コンパクトがゆえに隅々まで気が配られたホスピタリティの高いホテルです。実際に、高齢者に優しく全ての人に利用しやすい宿泊施設として、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)から「シルバースター」登録認定されていて、ご高齢の方々の宿泊も多いのも頷けました。個人的にも両親を連れてまた訪れたいと思えるホテルでした。

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当日は15:00頃の早めのチェックイン。館内に入るなり、エントランスの窓一面に広がる日本海の風景が気持ち良いです。部屋に行く前の段階で、もうここで一日中寛いでもいい! という気分にさせてくれます。2022年1月にリニューアルしたばかりの館内はとても綺麗で、館内はすべて裸足でリラックスしてゆったりとした時間を過ごすことができます。エレベーターや廊下の共用部もとてもホントに綺麗で、裸足でも全然気になりません。

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チェックインを終えて部屋に向かい、エレベーターから降りると、浴衣のコーナーが…。朝夕用にお一人さま2枚まで利用できるという気の配りようです。様々な色柄の浴衣が用意されており、同行したパートナーは、あれもこれもと楽しみながら浴衣を選んでいました。

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今回のお部屋は「リニューアルツイン」です。ドアを開けるとベッドの向こう側正面に日本海の海景が広がります。湯野浜というと夕陽が有名ですが、燦々と日差しが降り注ぐ青々とした海辺も気持ちが良いですね。ローベッドや海を見ながらゆったりと寛げるソファ、ちょっとした仕事もできるデスクもあり、二人旅にはちょうどよくコンパクトでシックなお部屋です。

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部屋に着くなり早々にが温泉に入りました! 加水や循環は一切なしの源泉100%全量掛け流しの湯野浜の湯です。刺激が少なくいつまでもぬくもりが続くやさしい印象でした。なお、浴場は撮影不可なのでホテルから写真をお借りしております。

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そして湯上がりの「冷水」と思いきやの「麦茶」が実に最高でした。部屋に戻る途中のロビーには、アイスキャンディのサービスも。一本頂戴しましたー。

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ロビーの窓際の壁にふと目をやると、本日の日の入り時間を示す掲示物が…。今日は19時頃の日の入りのようです。時間までゆっくりとお部屋で過ごすのも良いのですが、パートナーと話し合って、日の入りまでの時間でちょいと海沿いをドライブすることとします。(ドライブの様子は別記事で紹介しますー

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日の入り直前、ホテルに戻りました。チェックインのときと同じようにエントランスの窓一面には日本海の海景が広がります。しかも今度は夕陽がお出迎え。

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そして、部屋に戻るとこれまた夕陽がお出迎え。なんとも至福の時間です。

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日の入りとほぼ同時刻の19時に夕食の予約をしていたので、ダイニングに向かいます。他のお客さんも多くいらしたのでうまく写真に収められませんでしたが、ダイニングは全席から日本海の夕陽が望めるゆったりとした空間です。

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席に着くなり、日本海の海の幸がずらっと続く献立です。お造りから焼き物、煮物、揚げ物、酢の物、汁物と庄内の海の幸が次から次へと続きます。

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お酒も酒どころ庄内の日本酒がラインナップされています。今回は栄光富士「ひとりよがり」をいただきました。蔵元である栄光富士の会長さんが本当に飲みたい旨い酒という「ひとりよがり」な思いからネーミングされたお酒だとか…。大変美味しいお酒です。ちなみに庄内地域には17の酒蔵があり、湯野浜のお隣にある大山地区は4つの酒蔵があり、酒蔵の町として全国的に知られています。

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夕食も最後にさしかかる頃、スタッフさんから「お夜食のおにぎりはいかがですか?」とお声がけいただきました。なんと、お夜食用におにぎりをリクエストできるんですね。早速ですが、筋子がたっぷり入ったおにぎりをつくっていただき、ダイニングをあとにしました。ごちそうさまです! 大満足のまま、部屋に戻り温泉に入ったりしながらゆっくり寛いで、就寝です。

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翌朝、早起きしてドライブ時に目をつけていた釣り場へと向かいます。パートナーは温泉に入ったり本を読んだりゆっくりした朝を過ごしました。実は、湯野浜温泉近くの海岸は漁港や磯場が続き、全国屈指の海釣り場として有名です。この日の釣果は……でしたが、別の機会で日本海の釣りについて紹介したいと思います。

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ホテルに戻り朝食です。庄内産のお米がとても美味しく食べられる朝食です。一久では、夕食のご飯が「雪若丸」、朝食のご飯が「つや姫」と山形の二大銘柄を食べることができます。山形名物の「たまこん」(玉こんにゃく)もあります!

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食後はロビーでコーヒーを飲みながら日本海を眺めて一休み。もうすぐチェックアウトでなんだか名残惜しい気持ちです。

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最後はショップでお土産を買ってチェックアウトです。エントランスからロビーにかけて一直線に見える日本海の景色がやはり素晴らしく、ドアを開けた状態で写真を改めて撮らせてもらいました。いやーほんとにこの入り口のアプローチがとても良いです。

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帰り際、宿の名前が一久なのに、ロゴを見ると「◯久」(まるきゅう)としか読めないのは何ででしょうか? と、大女将さんに理由を質問させてもらいましが、よく見ると「一」の文字が丸くなっているんだそうです。みんな一丸となって宿を盛り上げていくんだ! という気概がここに込められているそうです。ホントにみなさん一丸となって気持ちの行き届いた最高のホスピタリティを提供してくれる宿でした。

ありがとうございました!
また泊まりに来ます!

海辺のお宿 一久

〒997-1201 山形県鶴岡市湯野浜1-10-29
Tel: 0235-75-2121(10〜18:00) Fax: 0235-75-2123
web:https://ikkyu.co.jp/
※今回宿泊した部屋は「リニューアルツイン」(1泊お1人さま 25,300円〜)となります

この記事を書いたひと

アイケン

山形市在住のアートディレクター/グラフィックデザイナー。生業の傍ら、ゆのはま100年編集室のライター業のためちょくちょく湯野浜に来ている。趣味は釣り(渓流と海)。海あり山あり温泉ありの鶴岡・湯野浜は釣りキチには堪らない場所です。

山形市在住のアートディレクター/グラフィックデザイナー。生業の傍ら、ゆのはま100年編集室のライター業のためちょくちょく湯野浜に来ている。趣味は釣り(渓流と海)。海あり山あり温泉ありの鶴岡・湯野浜は釣りキチには堪らない場所です。