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last update: 2024.04.21

波乗り発祥の地 湯野浜


前回レポートした「愉海亭みやじま」宿泊の際に、気になるものを見つけました。(というか、以前から気になっていました)

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お部屋の北側窓の眼下に奇妙な銅像らしきものが…。気になってしょうがないので、チェックアウト後にさっそく見に行きました。

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裸の男性が奇妙なポーズで宙に浮いている感じです。

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微笑んでいるのか、辛いのか、なんとも言えない表情です。

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隣に「波乗り発祥の浜」と書かれた石碑が建っています。どうやら、湯野浜は波乗り発祥の地なのだそう。生憎の雨のため写真だと読みづらかったので、書き写したものを以下に記します。

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【波乗り発祥の浜】

瀬のし
一枚の板で波に乗る瀬のしは、湯野浜の歴史と共に受け継がれて来た若者達のマリンスポーツでした。 文献上に出てくるのは酒田の俳人が1821年湯野浜湯治に来てつけた日記である「この辺の12、3歳位の子供達が10人ばかり、手に手に舟の板を持って、荒波の中へ飛び込んで沖へ沖へと乗り出して行く。沖へ出たかと思うと今度は波に乗り岸に向かって戻って来る。その早いこと、矢のようである。これを何回もくりかえしている。」と。何のことはない今のボディーボーディングのルーツなのだ。

波乗り
1900年になると、板を使わず体だけで波に乗る、「所謂湯野浜流波乗り」を若者達が完成させたのです。高度のテクニックが必要でその美しさと豪快さは日本一と言われました。

サーフィン
日本海で最初のサーフィンは、この湯野浜海岸で始まったのです。1965年の秋でした。

2000年夏

湯野浜住民会 サーフィンチーム カッパ
湯野浜観光協会 湯野浜原住民クラブ
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この銅像の男性は、サーフィンをしていたんですね! 石碑の文章から推測すると、板を使わず体だけで波乗りする「所謂湯野浜流波乗り」だと思われます。それにしても、東北日本海、しかも湯野浜が波乗り(サーフィン)発祥の地だなんて、驚きです。

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よくよく見ると、赤ふんどしサーフィンです(笑)。

この銅像、国道112号線沿い、「愉海亭みやじま」さんの北側にあります。湯野浜への観光がてらぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。サーフィンが上手くなるかも。

この記事を書いたひと

アイケン

山形市在住のアートディレクター/グラフィックデザイナー。生業の傍ら、ゆのはま100年編集室のライター業のためちょくちょく湯野浜に来ている。趣味は釣り(渓流と海)。海あり山あり温泉ありの鶴岡・湯野浜は釣りキチには堪らない場所です。

山形市在住のアートディレクター/グラフィックデザイナー。生業の傍ら、ゆのはま100年編集室のライター業のためちょくちょく湯野浜に来ている。趣味は釣り(渓流と海)。海あり山あり温泉ありの鶴岡・湯野浜は釣りキチには堪らない場所です。